糖尿病 チョコレート専門のサイトです。

今回の京都滞在のクライマックスは、イタリアンの店でのディナー。

中京区の間之町通二条上ルにあるLUDENS<ルーデンス>という店です。

コースしかチョイスがないので、食べ過ぎになるのを怖れていましたが、結果的にはちょうど良いボリュームでした。

量より質を選んだ店です。

前菜は、フォアグラのテリーヌ。丹波の黒豆とバラのジャム、キンカンが添えられています。

一口サイズの一品ですが、石の皿に盛られて見た目も良い感じです。

味も、申し分なし。口の中でとろりと味がとろけます。

こちらは、ハマグリ。鯛と白ワインのスープでいただきます。

続いても、風変わりな盛り合わせの一品。

魚介と白菜のテリーヌの他に、各種野菜と、ブリ、タイ、鯖などの魚が、曲線を描くように配されています。

真ん中には、白いワサビソース。

これ、何かの形に見えませんか？

そう、三日月です。

実は、このＬＵＤＥＮＳは最近この場所に移ってきた店で、私たちはその前身の店の常連でした。

以前の店の名前が、クレメンティア。三日月、という意味の店名だったわけです。

シェフに聞いたところ、三日月と太陽を表す一皿だそうです。

私たちが座ったのは、カウンター。

目の前でシェフが次々と魔法のような技を繰り出してきます。

こちらは、皮付きのブリに熱い炭を押しつけて、表面を炙っています。

カウンターの席数は六席。今夜は、我々含めて二組が、シェフの腕前に感嘆の声を上げました。

で、出てきたのがこちら。

サーモンとブリの炙り焼き。

ブリの上には、大根とアンチョビ、ナッツなどを混ぜたペーストが乗っています。

サーモンは、桜の薪を使って瞬間的に燻製に。

イワナの卵と、ディルなどのハーブを乗せていだきます。

続いてアナゴの炙り焼き。ユリ根のピュレ添え。

一皿一皿は、ごらんの通り、本当に一口二口で食べてしまう量ですが、ひとつひとつとても手が込んでいて、満足度は極めて高い品ばかりです。

糖尿病ファーストの私としては、大皿にどかんとパスタが来るよりも、美味しいものをたくさんの種類で少しずついただくのが理想的です。

近江産の鶏むね肉、モモ肉、エビ芋に海老、ゴボウチップス。

そこになんと、トリュフを贅沢にかけます。

なんでも、この近江で育てたこの鶏は、海老の粉末を混ぜた餌で育てているのだそうで、海老と相性が良いのだとか。

料理に合わせて、と頼むと、ほんの一口ずつ、ワインをそれぞれの皿に合わせて出してくれました。

一杯一杯が、個性的で、料理にマッチしていて、美味しかったあ。

そしてメインディッシュです。

近江牛のグリル。オレンジソース。

皿も見事な大皿で、肉の焼き加減が絶妙。

この赤い色！

調理前にフィレ肉をシェフが取り出した瞬間から、溜息が出るような良質の肉に見えました。

絶妙の焼き加減も相まって、とろけるような柔らかい仕上がりでした。

思わず目を瞑って味わってしまいました。

海鮮のリゾットに、タケノコ、菜の花、それに金針菜というあまり聞いたことのない野菜が添えられていました。

店内は、町家を改装した風の趣のある風情。

京都らしい雰囲気が漂います。

カウンター席の奥には、テーブル席もありました。

坪庭を模した空間もあり、日常を忘れて贅沢な時間を過ごせます。

デザートは二種。

伊予柑とジュレ。

最後は、チョコレートの盛り合わせ。

バレンタインデーも近い、ということで、だそうです。

何から何まで、手の込んだもてなしに満足の夜でした。